Episode No.916(20010802):ヒマは命の無駄づかい
昨日は、徳川家康が江戸城に入った時の話をちょっとしたけど・・・
今日も、また江戸時代の話。
八代将軍・吉宗の時代になると・・・
戦国時代は遠い昔・・・もう、すっかり庶民の暮らし向きも安定していた。
ところが・・・
たとえ殺し合いのない世の中であっても生活に不満はつきもの。
将軍への直訴を固く禁じられていた庶民の不満は徐々に積もっていった。
そこで、今からちょうど280年前の今日・・・
享保6=1721年8月2日、吉宗は江戸城竜の口、評定所前に「目安箱」を設置した。
「目安箱」には厳重に鍵がかけられていて・・・
そのまま将軍の目の前まで持って行って、鍵を開くことになっていた。
これで、庶民の声も直接、将軍な届く・・・というワケだが
実際にどんな声が届けられて、何が変わったのかは、
あいにく手元の資料では、よくわからない。
ただ、こんな制度もあったおかげで・・・
江戸庶民の識字率は高かったんだろうな。
今の政府にも、ぜひほしい制度だが・・・
事実上、小泉内閣が発刊したメルマガは、その役割も担っているような気はする。
200万人を越える読者から集まる感想や要望のメールは
毎週2万件を軽く越えるらしい。
なんと、担当部署ではそれをいちいち全部プリントアウトして・・・
手分けして読んで、関係部署へ振り分けているという。
IT革命も・・・裏方は、超アナログ。
せめてモニタ上で読んで振り分ければ・・・紙の無駄もなくなると思うんだけど。
このやり方では、とても人手が足りない。
と、いうワケで現在、キーワードを自動識別して、
ある程度、機械的にメールを振り分けるソフトを開発中・・・とのことだ。
それでも、担当部署の事務官は・・・
「忙しいけど、こんなに反応があるのは、やっぱり嬉しい」と笑ってた。
やっぱり・・・やりがいとか、幸福感というのは・・・
楽をすることとは違うんだな。
デイオン・ブウシコーという人の言葉に、こんなのがある。
「時間をつぶすと言ってる間に・・・ひっそりと時間につぶされてしまう」
実際・・・忙しい時の方が、仕事ははかどるモンだよ、ね。