Episode No.859(20010528):平均に甘んじない
今日、5月28日は・・・小説家、堀辰雄の命日。
感受性の作家、と言われた堀辰雄は・・・
今から48年前の1953年・・・48歳の若さで亡くなった。
しかし・・・作家には短命な人が多いな。
実を言うと私は滅多に小説を読まない。
ジックリ本に向かう時間が少ない・・・のが一番の要因。
普段はトイレや風呂でしか本を開くコトはないから。
それに・・・
読んだら絶対に影響される・・・というコトもヒシヒシと感じてる。
別に影響されたから、どうってコトもないんだけど、ね。
堀辰雄も・・・自慢じゃないけど読んだコトはない。
ただ『風立ちぬ』だけは知っている・・・百恵・友和コンビの映画を観たから。
余命幾ばくもない婚約者へのこんなセリフがある。
「普通の人々が、もう行き止まりだと信じているところから始まる」
愛の言葉として実に美しい、と思う。
そういえば、今は亡きジャイアント馬場が・・・
「もうこれ以上できない・・・というところからが本当の練習だ」
なんて意味のコトを言ったという話は、かなり前にもしたと思うけど・・・
普通なら、ここまでで充分。
ここまでやれば世間は納得してくれる・・・
というラインを超えたところで頑張れるモノを、ひとつでも持っている人は強い。
逆に
世間の納得点を平均とするなら・・・
平均以上の実力を示せるモノがひとつでもないと・・・自分の存在価値を疑いたくなっちゃう。
対象は何も世間じゃなくても・・・
『風立ちぬ』のように、特定の相手でもいいんけれど。
個性を認めてほしいなら・・・平均以上にできる何かを持たないと、ね。
平均以下の個性なんて・・・個性なんて呼べないモンなぁ。