Episode No.837(20010502):好きな偉人はいますか?

どんなに頑張っているつもりでも・・・うまくいかない時はある。

同じ努力しかしていないのに、
タイミングが良くて予想以上の成果を上げられる時もあるかわりにね。

うまくいく、とかいかないとか・・・
そう思うこと自体が世間に生きている証拠。

最も、ひとり山の中で自給自足の暮らしをしていたとしても・・・
天候に左右されて作物がうまく育たないだとか
身体の調子が悪くなって、思うように動けない日だってあるだろうから

まわりに人がいようがいまいが
何かにブツかること自体が生きてる証拠と言えるだろう。

まぁ、またりに人が大勢いると・・・
人とブツかる回数の方が、どうしても多くなっちゃうんだけどね。

そういう時、何を励みに自分に頑張る気を起こさせるか・・・
これが生き抜くテクニックと言えるかも知れない。

ダメな時の自分を認知してくれる友達しかいないと・・・
変に安心してしまって、かえって逆効果というコトもある。

たいてい、そうやって慰めてくれる人って自分もそうだから・・・
相手を認めるコトで自分も認められたいって思ってる場合も多い。

そういう"ぬるま湯"につかっていると・・・
本当にやりたいコトなど何ひとつできるようにならない。

私には良き理解者は多いけれど・・・
身近な人に慰められると、かえってアセっちゃうな。

そこで励みにしてるのは・・・もっぱら偉人伝というコトになる。

とくに偉人が自分と同じ年齢の時に何をしていたのか。
それを調べては刺激を受けてる。

ちなみに本田宗一郎は、今の私と同じ年、40ちょっと前には・・・
まだ、いっしょにホンダを築き上げた相棒、藤沢武夫とも出逢っていない。
終戦直後・・・それまで自分がやっていた会社を辞めて1年間、遊んでいた年だ。

進駐軍が入ってきて、財閥が解体され、日本の価値観は著しく変貌させられた頃。
そんな社会情勢を見ながら、次に何をすべきか・・・ジッと考えていた。

その頃を振り返って本田は・・・
あそこで日本の長老たちがすべて排除されたから、日本は発展できたと後に語っている。

ヒマにまかせて、奥さんが買い出しに行く時乗っていた自転車にエンジンをつけた。
そこから、ホンダのすべてがはじまった。

時代も才能も違う偉人の話を強引に自分に当てはめてみたところで・・・
もちろん、その通りにうまくいくはずはない。

ただ、どんな偉人だって最初から成功していた人なんかいないんだから・・・
自分の可能性を知るために、いろんな偉人の話を調べてみるのも面白いと思う。

これから出来るコトを・・・たくさん発見するために。

小泉首相がマッカーサーの役割までしてくれるかどうかはわからないけれど・・・
せっかく時代が変わろうとしてるんだから・・・
チャンスは、そこら中にあるはずだ。


参考資料:「チャーチルの強運に学ぶ」ジェームズ・ヒューズ=編 渡部昇一/下谷和幸=訳 PHP研究所=刊 ほか