Episode No.829(20010423):あなたは何で人を喜ばすことができる?

今日、4月23日は・・・
イギリスが生んだ世界最大の劇作家
ウィリアム・シェイクスピアが、生まれ・・・そして死んだ日だ。

生まれたのは1564年で、死んだのは1616年の4月23日。

そういえば、坂本龍馬も誕生日と命日がいっしょだったね。
最も、シェイクスピアの誕生日は23日ではなく、22日だったという説もある。

そもそも、シェイクスピアは同時代の作家、ベーコンのペンネームだったという説や・・・
ある作家集団の共通のペンネームだったという説さえある。

墓が見つかっていないことから、こんな憶測が飛び交ってるようだけど・・・
いずれにせよ、シェイクスピアという名で書かれた作品は数多く残っている。

一般にシェイクスピアは、もともと役者志望で・・・
役者として芽が出なかったために劇作家に転向したと言われている。

話題の芥川賞作家、柳美里も・・・元は東京キッドブラザースの劇団員だったね。

文章や映像、音楽・・・といった、いわゆる創作活動に限らず
生きることは「表現」すること。

どんな「表現」が自分の気持ちを伝えるために一番マッチしているのか・・・
それを見つけるのは、なかなか難しいけれど、ね。

何かを考えているうちは抽象的でいられる・・・
だけど、抽象的な考えに対する評価などというものは存在しない。

存在するのは、具体的な行動に対する評価だけだ。

だから何でも、やってみないと・・・わからない。
逆を言えば何をやっていいのか、わからない人は・・・何もしていない人とも言える。

思っていることを具体的なカタチにしようとすると・・・
矛盾や無理が見えてくる。

それに、すべて自分ひとりで出来ることならいいけれど・・・
周囲の賛同を求めなきゃならないものだってある。

それを工夫で補ってカタチにできた時・・・はじめて評価の舞台に上がることができる。

最初から尻込みしていたら・・・評価以前。
スタートラインにも並んでいないことになっちゃう。

自分のフィールドを大切にするあまり、周囲が見えなくなると・・・
いったい何のためにやってるんだか、わからない。
舞台は、あくまでも・・・人に見てもらうために立つんだから、ね。

自分さえよければいい・・・そんな満足を本当に人間は、できるのだろうか?
他人もいっしょに喜んでくれないと自分も楽しくないじゃない?!

シェイクスピアも役者でいるより、作家になった時の方が・・・やっぱり楽しかっただろうね。


参考資料:「今日は何の日」PHP研究所=刊 ほか