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Episode No.640(20000914):行動の秋

「先手を打ったヤツが独り勝ちするんです。
 負けてから立派な理由をこしらえても、しょうがないでしょう」

今から5年前の1995年・・・
大胆な低価格政策を断行した日本マクドナルドの藤田 田(でん)社長は、こう言い放った。

まず、主力商品であるハンバーカーの価格を210円から130円に引き下げる。
材料調達の工夫があってのコトだが・・・多売のためも計算も、もちろんあった。

210円時代の価格満足度は、調査によると約30%。
130円になって80%に上昇した。
さらに100円で95%、80円でついに100%に達した。

この経緯から藤田は次のような想定を行った。

「65円にすれば、顧客の満足度は120%になる」

現在、土曜・日曜・祝祭日を除く平日・・・ハンバーガーは65円になっている。

常勝経営のカリスマと評される藤田の信条は・・・
「待ちの姿勢では何も変わらない」

頑張ろう、元気を出そう・・・と口で言うのは容易いが、実際に行動を起こせる人はわずかだ。
藤田に限らず、小林一三盛田昭夫本田宗一郎田宮俊作も・・・
人生の達人と知られる偉人たちは、間違いなく「行動の人」

「今が一番いいと思って手を打っていく」という藤田は見た目にも、つねに元気。
人生のプロは、自分で自分を元気にする術を知っているようだ。

せっかく思いついたコトをやらずじまいじゃ・・・確かに人生がもったいない。

できない理由はたくさんある。
でも、できる理由の方が本当は多いはずだ。

できない理由が「目の前の現実」だとしたら・・・
できる理由は「将来の可能性」なんだから。
見えないモノの方が、はるかに大きい。

それを認めてしまうと・・・今のまま、のんびりとは過ごせなくなっちゃうからね。
認めたくないだけ・・・でしょ?!

しかし、無限にあるようでないのが時間。
そこを見据えて、考えを行動にマッチできた人だけが・・・理想を現実に近づけられる。

さぁ、あなたは・・・
将来やってみたいコトをために、今何をはじめていますか?

とりあえずマクドナルドの新製品、クラブハウスマックでも・・・食べてみる?


参考資料:「藤田 田語録」ソニー・マガジンズ=刊 ほか