Episode No.621(20000823):もしも、あの時・・・
今から132年前の慶応4年8月23日・・・20名の若者たちが自らの命の絶った。
白虎隊である。
その年の正月3日。
京都の鳥羽・伏見で薩長軍と旧幕府軍が衝突し、いわゆる戊辰戦争が勃発した。
そして春・・・
4月11日には江戸城が無血開城・・・将軍・慶喜は謹慎の身となって水戸へ。
北上した薩長軍が、最期まで抵抗を見せる会津若松城を包囲したのは夏のコトだった。
飯盛山で白虎隊20名が無念の死を遂げた、ひと月後・・・
9月22日に会津藩は降伏し、東北戦争は終結した。
誰もその年の秋には、世の中がこんなに大きく変わるとは思っていなかったコトだろう。
歴史は、じわり、じわりと動いているようでいて・・・
それまでの長い経過から比べればウソのように・・・一瞬にして変革を遂げる。
まるで大地震のようだ。
先日、ご紹介した「10・Quatre(テンカトル)」のお芝居・・・
『赤い炎の女』は、この白虎隊が生き残って復讐をたくらむというお話だった。
歴史には「if ストーリー」がつきもの・・・
もし、あの時こうだったら、今の世の中はこう変わっていたに違いない。
そんな風に想像をめぐらせるのはロマンがあって楽しい。
とくに若くして亡くなってしまった人たちが、もし生きていたら・・・と考えると。
坂本龍馬や西郷隆盛はもちろん。
ジェームス・ディーンやマリリン・モンロー・・・三島由紀夫とか、ね。
中には早く亡くなってしまったから、歴史に名を残すコトができた人もいるけれど・・・
長く生きているだけで、かえって恥の上塗りをしてしまう人が少ないコトを考えれば、やっぱりスゴイ。
とはいえ、まだ何者にもなれていない凡人の自分を思うと・・・
少しでも長生きして、せめて長く何かをやったコトで評価されるしか手はないかも知れない。
おかげさまで、このホームページもアクセス数が10万を超えるコトができた。
今月末で、ちょうど丸2年、毎日更新を続けてきたコトになるんだけれど・・・
その直前に、何とも励みになる出来事となった。
まだまだイケル・・・なんて根拠もなく思ったりして。
でも考えてみると根拠はないでもない。
・・・だって今まで、できたんだから。
もし、あの時・・・「あー、もうかったくるて、やってらんない」と1回でもサジを投げていたら・・・
1回休んでも2回休んでも同じ、さらに10回休んでも20回休んでも同じ・・・なんて思うようになって。
そうしているうちに当然アクセス数も落ちてきて・・・
どうせ誰も見てないんだから・・・って・・・絶対あきらめちゃっただろう。
いい循環になれる「if ストーリー」を、もっともっと作りたい、な。
もしも、あの時・・・っていう時は、実は今、この一瞬なんだ。