Episode No.602(20000801):7つの社会的犯罪 (1)哲学なき政治 (2)労働なき富 (3)良心なき快楽 (4)品格なき学識 (5)倫理なき商売 (6)人間性なき科学 (7)献身なき信仰 以上・・・インドのマハトマ・ガンジーが1925年に発表した「7つの社会的犯罪」。 これがすべて正しいとは限らないけれど・・・ひとつひとつ考えてみる。 (1)哲学なき政治 政治力が必要なのは決して政治家だけではない。 人が集まれば組織・・・組織には動かす人と動かされる人が出てくる。 みんな自由に・・・していたら、飲み会で集うコトさえできない。 動かす人には「どう動かしたいのか」明確なビジョンが必要だよ、ね。 (2)労働なき富 楽して儲けるコトはできないし・・・あぶく銭は身につかない。 一番苦労した人が、一番儲かるとは限らない世の中だけど・・・ 富の中には金だけじゃなくて、経験やノウハウ、また達成感を感じる幸せも含まれると思う。 (3)良心なき快楽 良心と快楽とは・・・ずん分と深いモノを並べたものだね。 快楽だけを求めるのは、やっぱりワガママだってコトかな。 少なくとも他人をキズつける快楽は良心を疑われても仕方ない。 (4)品格なき学識 これも深いね。 学識があるからエライんじゃなくて、学識を通して人間としても品格がそなわっているからエライんだ。 (5)倫理なき商売 商売の基本は「モノを売りつける」コトじゃなくて「お互いに利益を得る」コトだと思う。 便利なモノを売って金を得る人と、便利なモノを買って生活が豊かになる人。 どちらか片方にしかメリットがなかったら絶対に関係は続かない・・・それは詐欺だ。 (6)人間性なき科学 科学を発達させるための科学は・・・人間を不幸にするコトがある。 それじゃあ本末転倒だよ、ね。 (7)献身なき信仰 特別な信仰を持たない私には「信仰」を「愛」と置き換えた方が理解しやすい。 家族や友達、あるいは知人、隣人への愛・・・ 愛なんていうと何か気恥ずかしくて歯が浮いてしまうけれど・・・ 本当に人間を動かすのは、打算じゃないんだな。 そこが商売との難しい関係・・・サービスばかりしてたら儲からないし。 でも、見積書には書けないけど相手に伝わるモノはある・・・それは「一生懸命さ」。 さて、あなたは何を感じますか?
参考資料:「田中角栄が遺したもの」渡辺正次郎=著 日本文芸社=刊
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