Episode No.575(20000630):わからないから・・・やるしかない 今世紀最大の発見ともいわれる「相対性理論」。 発表当時、スイス連邦特許局の技師だったアインシュタイン・・・。 その一技師が、相対性理論に関する最初の研究論文「運動物体の電気力学について」を専門誌に送付したのは、今からちょうど95年前の今日、1905年6月30日だった。 この年、アインシュタインは「光電効果に関して」と「ブラウン運動の分子論」という計3つの物理学の歴史に残る研究論文を発表している。 超文系の私には、何のコトだかサッパリわからないけれど・・・。 アインシュタインといえば、72歳の誕生日にペロッと舌を出したユーモラスな写真を思い浮かべる人も多いと思うが・・・。 3つの論文を書いた時、アインシュタインは、わずか26歳だった。 アルベルト・アインシュタインが物理の世界に目覚めたのは・・・4、5歳の頃。 病気で寝ていた時に父親が見せてくれた方位磁石に感動を覚えたのがきっかけと言われている。 と、すると約20年で今世紀最大の物理学者といわれるまでになったワケで・・・。 やっぱり天才と呼ばざるを得ない。 天才の波乱満ちた人生については、ご承知の方も多いと思う。 私がパッと思い出すのは・・・マリリン・モンローとの謎の一夜だ。 『マリリンとアインシュタイン』というタイトルで映画化もされた、このエピソードは・・・。 人間アインシュタインと人間モンローのお茶目な一面をのぞかせるオトナのストーリー。 いったいどこまでが本当の出来事かは定かではないが・・・。 「素敵な夜をありがとう。おかげて若返りました」 というアインシュタインからモンローへ宛てた手紙が残っているコトだけは事実だ。 自らが開発してしまった原子爆弾の驚異に悩んだ晩年は、ギヨタンをも彷彿とさせる。 私のように相対性理論を人に説明できない人間でも・・・。 アインシュタイン=相対性理論・・・と言えるほど知られたコトだが。 42歳の時・・・1921年に受けたノーベル賞は「相対性理論」に対してではなく「光電効果に関して」。 はたして自分のやっているコトの何が世の中に認められて・・・。 何が自分を苦しめるコトになるのはか・・・。 それは、大天才にもわからない。
参考資料:「21世紀こども人物館」小学館=刊 「今日は何の日」PHP研究所=刊
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