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Episode No.528(20000506):レイカに逢いたい

今日、5月6日はフロイトの誕生日。
精神分析の祖、ジクムント・フロイトがユダヤ系オーストリア人として誕生したのは1889年のコト。

心の問題・・・と言えば、私がまた最近ハマっているのが
剣名舞先生の『女医レイカ』。
マインド・コントロールやネット依存症など深い問題をよくぞここまでドラマ化できるモノだと・・・。
何度読んでも関心してしまう。

しかも問題の提起だけでなく、解決の糸口が見えるところがスゴイ!
決してドロドロしたまま終わらない。
これは剣名先生が、そういう問題を決して興味本位で片づけていない証拠だと思う。

強いて言えば・・・。
寝る前に読むと、ついつい先が気になって眠れなくなってしまったり・・・。
自分に置き換えて考えると、それはコワくて眠れなくなってしまうのが難点(ごめんなさい)。

ことに
インターネットと人間の心の関わりについては、いろいろと考えさせられる。

パソコンは確かに単なる道具。
インターネットのおかげで情報やコミュニケーションの端末として便利さは倍加したけれど・・・。

これまで人間が発明したきた、さまざまな便利な道具の中で・・・。
ネット端末としてのパソコンほど、人間を変えてしまうモノがあったろうか?

車は
馬車の代わりとして・・・飛行機だって、結局はその延長線上。
電話は手紙の代わり・・・。

Eメールも手紙の代わりには違いないけれど、手紙なら見ず知らずの人に出すというコトは滅多にない。
雑誌の文通コーナーで知り合った人と・・・というコトはあるかも知れない。
でも、女房子供がいる年になってもやってる人は、まずいないだろう。

そして極めつけは何と言ってもホームページ。
こんなに手軽に個人のコーナーが持て、しかも世界中から見るコトができるなんて・・・。
これまでにあったどんなに便利な道具の延長にもない、いきなり現れた究極の道具。
そりゃあ同人誌とかもあったかも知れないけれど・・・近所と世界じゃ差があり過ぎる。

パソコンとインターネット・・・。
この便利な道具が今までの道具と最も違う点は、人間の精神構造をも変えてしまうコトにあるような気がする。

私自身、このホームページを運営してきて・・・ずい分、かわってきたような気がする。
時に「自分は、こんなにいい人なのか」と疑問が浮かぶコトも少なくないが・・・。
「こうありたい」と思う自分を書き続けるコトで、本当にそうなってきた部分は少なからずあると思う。

現実との差が、あまりにもあり過ぎると・・・。
かえって精神に異常をきたしてしまうコトもあるかも知れないという怖さもなくはないけれど。
幸い、いい方々とお知り合いになれているし・・・。

結局、どんなに便利な道具をあてがわれようと・・・。
最後は使う「人間が、どうか」なんだろう、ね。


参考資料:「女医レイカ」1〜18巻 剣名舞=シナリオ 嶺岸信明=漫画 リイド社=刊

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