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Episode No.520(20000427):辛抱だけじゃ救われない

「今までの常識は通用しない時代になってきた」・・・というコトが最近、よく言われるよね。

でも考えてみると明治からまだ130年ちょっとしか経っていない、いわゆる「今までの時代」って・・・。
常識が固まるには、ちょいと年月が少ないようにも思える。

徳川は300年、その前の戦国時代にしても・・・。
応仁の乱からだとすれば100年はあったワケで・・・。

これからの常識こそが本当の常識として、これから先200〜300年は続いていくモノになるだろう。

そういう意味で・・・今、私たちは時代のスタートラインに生きている。
これは少なくとも私にとっては嬉しい
偶然だ。

戦国時代の最中に生まれて死んだ人にとっては・・・世の中は戦に明け暮れるモノだったろうし。
徳川時代に生まれて死んだ人にとっては天下泰平だったかも知れない。
戦時中に生まれた人だって、生まれたくてその時代に生まれたワケじゃないだろう。

でも、どんな時代に生まれたとしても・・・。
それをチャンスとして活かせる人と、そうでない人がいる。
戦争で大儲けした人だっているくらいだから。

その違いは何か?
それが簡単にわかるくらいなら、誰も苦労する人はいないんだろうけど・・・。

少なくとも新しい変化に背中を向けていては、時代にソッポむかれちゃうだろうな。

1999年度の企業倒産件数は、約17, 000件。
長崎屋をはじめ、上場会社の中にも6社の大型倒産があって・・・。
戦後最悪の倒産件数があった1998年度に比べれば、まだいい方らしいけど月を追うごとに増加傾向にある。

ちなみに先月・・・2000年度3月期は、戦後第3位の1,770件が倒産。
こうなると、もう景気がウンヌンだけの話とは、とても思えない。

自然淘汰があるのは動物たちの世界だけの話ではない。
もちろん人間だって動物だし・・・あるいは職業そのものにだってある。

馬車の車輪を作る職人が、景気が悪いと言って辛抱だけしていたら・・・。
気がついてみると
自動車の時代になっていた・・・というコトもあるだろう。

人に必要とされる喜びを感じるためには・・・。
必要とされるだけの腕をもっていないと、ね。


参考資料:「帝国タイムス 2000年4月25日号」帝国データバンク=刊

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