Episode No.521(20000428):学習の成果
まだ急に寒さを感じる日もあるけれど・・・だいぶ、いい陽気になってきた。
早いモンで、もう4月も終わり。
厳密に言えば、あと2日あるけれど・・・明日からはゴールデン・ウイークだし・・・。
いい陽気になると、ついつい素っ裸の上にレインコートだけ羽織って・・・。
道行く女の子を脅かしたくなってしまう人もいるようだけど・・・。
本来、人間には発情期というモノはない。
理由は「ついも発情期だから」らしいが、何故そんな風にしていられるのかと言えば・・・。
出産の時期を気候に合わせて行わなければならない動物と違って人間は1年中それができるから、らしい。
性行為そのものを「本能」と言い訳してしまう御人も少なくないと思うが・・・。
確かに性衝動そのものは「本能」に違いないが、性行動自体は「本能」ではなく自らの思考によるモノ。
具体的に、どうしたいのか、どうすれ気持ちイイのいいのか・・・は学習の成果によってのみ得られる。
チンパンジーの実験によると学習していない者は決して相手に手を出すコトはないようだ。
「遺伝」的要因についても、面白いレポート結果がある。
学校の成績が良かった両親と、悪かった両親の元に生まれた子供たちの成績を調べたところ・・・。
成績のいい両親から生まれた子供の半数以上は、やっぱり成績がよかった。
しかし、10%は成績の悪い子供もいた。
成績の悪かった両親から生まれた子供たちの場合には、このまったく逆の結果だった。
結局、親が勉強の楽しさを子供に伝えられるかとうか・・・という点が大きなカギを握っているとは思うが。
「遺伝」的要素が大きいと考えられるのは、手先を使う「図工」や運動能力が決め手となる「体育」。
「数学」などには、まったく「遺伝」的要因はないそうだ。
「学習」を辞書で引くとこう出ている。
ならい学ぶこと。特に、学校などで系統的に勉強すること。
心理学で、以前の経験を土台にして新しい適応の仕方を習得していくこと。
新しい対応の仕方・・・ことに、これが大きな問題。
対応の仕方が模索できなければ「学習」の意味はないし・・・。
対応の仕方を間違えてしまうと、場合によっては人生真っ暗!
「暴力はむしろ道徳的なものである。
それによって我々は48年かかってできなかったことを48時間でやってのけた」
・・・と豪語していた黒シャツの独裁者、ムッソリーニが銃殺されたのは・・・。
今からちょうど55年前の今日、1945年4月28日のコトだった。