Episode No.1481(20030523)
偉くなりたい人

昔いた会社の同僚が・・・
部長にしてくれ、と社長に直談判した。

たとえ部長になったって・・・
部下などいない小さな会社での話。

それでも・・・
部長くらいの肩書きがないと
客先に行って、まともに相手にしてもらえない
・・・というのが彼の主張。

その話を聞いたとたん、
私は腹を抱えて笑ってしまった。

そんな茶パツにダブルのスーツを着た若造が
部長なんて名刺をもっていたら
会社こど笑われちゃうよ・・・ってね。

権限じゃなく、経験と実力の問題。

人間は姿カタチじゃないけれど
それだけに・・・
軽く見られる姿カタチをしていては損だ。
とくに、ビジネスの世界では、ね。

舞台で王様の役を演じなければならないというのに
わざわざ乞食の格好をして出る役者はいないでしょ。

営業マンをキチンと演じられる人が、営業マンなんで・・・
そのうえではじめて“どんな”営業マンなのか?
・・・ということになる。

こだわりを行動で見せられないほどの者は
何をやっても同じだよ。

本当は偉くなりたいわけじゃないんだよな。
きっと、偉く見られたいだけなんだ。

偉く見せたい人も、金持ちに見せたい人も、
美人に見せたい人も、優しく見せたい人も、
真面目に見せたい人も、たくさんいるけど・・・

自分の身の程を知っている人なら
そんなものには騙されない。


参考資料:自分なんてカビやホコリのようなもの・・・すぐにまた出てきちゃう