Episode No.1347(20021218)
好かれてナンボ

営業の仕事・・・というと
何となく"飛び込み"で怒鳴られる
セールスをイメージしてしまって
何も経験していないのに
つい「自分には向かない」などと
尻込みしてしまったりする。

私も昔はそうだった、な。

今だって、
営業=飛び込みセールスだとしたら
考えただけでも嫌気がさすが・・・
営業的な仕事、というのは
何もそれだけじゃない。

客と話して、交渉し、仕事を進める。
これが基本。

つまり・・・
フリーランスはもちろん、
小さな会社で働く人間は
たとえ電話番であろうと、
誰しもが"営業的センス"を持ち合わせていないと
そもそも仕事にならないのだ。

"営業的センス"とは何だろう?

「営業とは人間感情を
 とらえるところからはじまる。
 同じ言葉でも、
 どの人が悦び、どの人が嫌うのかということを
 十分にしらなければならない。
 金や地位や物ではなく、
 あいつは好きだと思われることが必要だ」
・・・藤沢武夫

企業や組織は
たとえボンクラであろうと
一定レベルの仕事を遂行できるように
指導したり、マニュアルを揃えたりする。

だが・・・結局のところ
企業や組織が準備してくれるのは
必要最低限のものであって
その通りにしていただけでは
絶対に期待する効果は上がらない。

もし、指導やマニュアルだけで
期待以上の効果が得られるとしたら・・・
その時、真っ先にいらなくなるのが営業マンだ。

営業、と思うからいけない。
金をとってくるのだから
プロデューサーだと思えばいい。

営業マンがプロデュース感覚を持てた時、
ようやく"使い走り"ではなくなるんだよね。

言われたことだけ
右から左に伝えているだけで・・・
相手が喜んでくれると思うかい?


参考資料:「生きるヒントになる名語録728」轡田隆史=監修 橋本一郎=著