穴log
Operation record of the failure.

穴埋めするには
大きくなり過ぎた穴を目の前に…、
次にいかなる行動をとるか…で、
その人の真面目さがうかがえる。

せめて、これ以上、
穴が広がらないように脇を固めるか。

その前に、この穴に、
通りがかりの人が落ちないよう、
声を張り上げるか…。

最も、
その穴が空いた原因が自分にある
…と通りがかりの人が知ったら、
注意に対する感謝より先に、
避難を浴びてしまうかもしれない。

人に声をかける…というのは
勇気のいることだ。

良かれと思って話したことで、
逆に相手が傷ついてしまったり…。
あるいは
自分が傷つけられてしまうから。

さて、穴は
自分のためにも、周囲のためにも、
これ以上広げないに限るが、
埋め戻すには、そうとうの労力がいる。

まして、自分への甘さから、
穴を空けてしまった人間が、
そうそう
生まれ変わったように心を入れ替えて、
穴を埋めることに汗を流せるか
…といえば、
かく汗は、冷や汗ばかりで、
一向に眺めているだけ。

それでも、そこに穴があることを
認識できればいいが…
たいてい認識しようとしないから、
穴が広がってしまったんだ。

かくして自分で空けた穴に
…人は落ちていく。

自分が傷つくことから
逃げているうちに、
これ以上、傷つかないために
死を選ぶという
最大の矛盾…究極の本末転倒に
落ち込んでしまう者も少なくない。

誰でも落ちる危険性のある穴のふちで、
自分を支えてくれている人たちに
まず感謝できないと…、
何をするにせよ
ダメな自分を捨てて
新しい自分を作る行動には結びつかない。

だから…人生、日々更新。