Episode No.1564(20030829):
汗かく人
この間・・・とうとう
自宅のポストが錆びついてしまったので
新しいアルミのポストに買い換えた。
ピカピカのポストは
前より少し大きめで・・・
機能的にも、見栄えもいいのだが
まだ今ひとつ、愛着が湧いてこない。
いっそ自分で作ったら・・・
たとえ少々使い勝手はよくなくても
絶対に愛着は湧くだろうね。
こんな例え話を考えた。
庭にある木の切れ端や板を使って
ポストを作ることにしたとする。
さて、どんなカタチのポストを作ろうか?
設計図を書いている時は楽しいが、
いざ、作り始めようとすると・・・
今ある材料では、
どう考えても設計図通りのものはできない。
そこで・・・
材料をもう一度見直して
設計図に手を加えることにする。
それでも・・・まだ足りない。
今ある材料だけでは
ポストどころか案山子も作れない。
・・・悩む。
ここで、いくら悩んでも
目の前にある材料が増えるわけはない。
ここまできたら・・・
悩んでいても、まったく無駄。
材木屋に行くか・・・
さもなければ裏山へ駆け上がって
材料を見つけてみなければ
一歩も先へは進めない。
材木を買う金がなければ
・・・やっぱり裏山。
道なき道を登っていくのは
大変だけど・・・
思いもよらない景色や
野鳥や植物に出逢ったりもする。
日暮れが近づいて・・・
今日はいい運動になったし、
珍しい鳥を見ることもできた。
本当にいい一日だった。
・・・などと自分をねぎらってはいけない。
自分をねぎらうのは・・・
その手に材料が握られていて
その材料を使って
ポストが完成してから・・・だ。