でじたけの「人生日々更新」苦手を考える(6) 苦手な季節を乗り越えて…

Episode No.4654(20130720)[生活]Life

苦手を考える(6)
苦手な季節を乗り越えて…
One week to think about the thing which I do not like.

どんなに苦手でも、夏は来る。
そして、今年も汗だく…だ。

苦手なものに出会った時、
自分にとって危機一髪の状態は、
自分にだけ降りかかった不幸だと、
誰しもが…思いたがる。

けれど、具体例は違っても、
多かれ少なかれ、
誰もみな同じように
苦手に苦しむ経験は持っている。

少なくとも
自分とまったく同じ経験をした人間が
世の中に二人といない
…という点においては誰もが平等だ。

自分だけ…と思いたがるのは、
そう思うことで、
だから自分は挫(くじ)けても仕方ない
…という言い訳をしたいから。

戦う以前に負けている。

昔、うちの3人の子供たちが小さかった頃、
よく2人、3人まとめて風呂に入れて、
頭から真水のシャワーを浴びせて
ギャーギャー言いながらふざけたものだが…。

長男がまだ一人っ子の時代に
同じことをしたら、
まるで自分だけ折檻されているように泣いた。
そこには大人と子供という
異なる種類の人間関係しかなかったから。

ところが、子供の数が増えて、
子供のうち、誰かが笑い出すと、
それが楽しいことだと認識されて、
みんな笑い出す。

自分だけじゃない…という感覚が
涙を笑顔に変えるのだ。

自分だけじゃない
…という感覚を持つためには仲間が必要だ。

仲間は何も、目の前にいなくたっていい。
歴史上の人物だっていいんだ。

むしろ、目の前にしか仲間を持てないと、
かえって…流されてしまうことも多いだろう。

基本…頑張る時は独りだ。

みんなと一緒に頑張ったふりをしているだけでは、
苦手など克服したことにはならない。

たとえ、自分の代わりに、
苦手な料理を食ってくれる仲間がいたとしても…。
誰も自分の代わりに
トイレに行ってくれる人はいない。

トイレに付き添いが必要なのは幼児であって、
どんなに苦手でも
大人にならなければいけないのが、
生きていく上での宿命。

どんなに苦手でも、夏は来る。
そして、今年も汗だく…だ。

苦手な季節を乗り越えて、
人は大人になってゆく。

だから…人生、日々更新

このシリーズ 了】

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01食わず嫌いのワケ

02嫌だけと必要なこと

03“苦手”は“幸福の種”

04苦手は飛ばせないプロセス

05苦手が人生をドラマチックにする

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