Episode No.988(20011025):頑張る時はひとり
あなたには難しいことも、私にとってはさほどでもない。
私にとって無理なことも、あなたにならできる。
おおよそ、人の関係は・・・こんなことで成り立っているんじゃないかな?
本当は自分にできることを人にまかせたりすると・・・
「どうして、もっと上手くできないんだ」なんてイラ立ったりすることがある。
あるいは・・・
請け負った仕事がうまくいかないからと言って
「じゃあ、自分でやれよ」なんて言い返したら、関係は成り立たなくなってしまう。
対等な関係なら・・・
このことさえ気をつけていれば、たいていうまくいくと思うが
難しいのは・・・上下関係だ。
「どうして、もっと上手くできないんだ」という言葉も
「じゃあ、自分でやれよ」という思いも・・・一番出やすいのが上下関係。
ことに、人を育てる余裕のない組織においては厄介な問題となる。
失敗は許されない・・・しかしリーダーひとりでは手はまわらない。
でも、こんな時、まず認めなければならないのは・・・
そういう状況を作りだしたリーダーの失敗だ。
「俺がやっている時は、うまくいっていたんだ」なんてカラ威張りしても、もう遅い。
本当にうまくいっていたのなら・・・部下が育ったはずだ。
うまくやっている人のことは誰でも真似するはずだからね。
先輩後輩、上司と部下・・・
いずれにしても、ある意味で憧れの人になれないと後進は、なかなかついてこない。
そこで認めたり、認められたりすると
上下関係も対等な尊敬しあえる人間関係になると思うんだけどなぁ。
尊敬・・・とまではいかないまでも
少なくとも認めてもらえるだけの力をつけるには
・・・ひとりで頑張る時間が必要だ。
いくら人前で頑張っているポーズをとっても
そんなの、すぐに見透かされてしまう。
むしろ見破るくらいの相手でなければ・・・自分にとってプラスにならない。
誰かに会って見せられるのは・・・頑張った成果だけ。
頑張っているところを見せたって意味はないしね。
一番難しいのは・・・
誰かに何かをやってもらうことじゃなくて
自分で何かをやる、そのテンションを維持していくこと、なんだよな。