幸福を考える(6)
先行きが見えから…幸せになれる
One week to think about the joy of the life.
幸福が妥協だなんて思いたくはないが、
不幸が適応力のなさから生じていることは否めない。
そして誰もが幸せになろうと、もがき、苦しむ。
幸せになんてなろうとしなければ、
案外、気楽に暮らせるし、
そもそも幸せになるために苦しむなんて本末転倒。
…と言えなくもない。
それでも幸せをのぞむ…のは、いったい何故だ?
それは…
幸せをのぞむこと自体が、実は幸せだから
…ではないのか?
で、なければ…多くの人は救われない。
幸せを手にしたとたん、
夢も希望もいらなくなってしまったら
…果たして生きていて楽しいか?
まず、そんなことなどあり得ないから、
安心して夢みることを楽しみ、
そして…現実に苦しみ続ける。
おそらく幸せは、
成功と同じく、
想像できないところにあるだろう。
予想通りのことに誰が感動できよう。
期待以上の何かを感じることができて、
はじめて人は感動を覚えるのだ。
したがって、
幸せとは何か、などということを懸命に考え、
考えただけで結論を見いだそうとすること自体、
愚の骨頂と言わざるを得ない。
そして日常は、
予定外の出来事に溢れている。
よって、今回もゲーテ曰く…
「毎日が日曜日だったら退屈過ぎる」
不幸も予想外なら、
幸福も予想外なのだ。
だから…人生、日々更新。
【このシリーズ 了】
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01叶わぬが故、夢みる
02子供の頃の靴は履けない
03幸せは“視野合わせ”
04いくつの船に乗りかかれるか?
05勇気が幸せをつくる
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