人気
Popularity.

安売りをしているスーパーが人気なのは、
物を安く買えるからで、物がいいからではない。

もちろん、
或るレベル以上の品質がなければ、
いくら安くたって、
金をドブに捨てるようなものだから、
誰も買おうとはしないだろう。

そこそこの品質があれば、
あとは値段が安ければ売れる
…と考えてしまう、のは素人だな。

う考えていいのは、
同じような品質、あるいは機能を持つ
ライバル商品が多い工業製品の場合であって、
唯一無二のものに、
そうした考えを当てはめるのは
見当違いというものだ。

はして“人”を売ろうと思ったら、
自ら価値を下げるようなことをしてはいけない。

むろん、人身売買の話じゃなくて、
自分や特定の誰かを人気者にしようと考えたら
…という話、ね。

本当のファンを得るような人は、
決してファンに媚びることはない。

むしろ、
ファンが知らない新しい価値観を提示して、
先導してゆく存在でなければならない。

ファンの期待に応える、とは、
予想外の驚きを与えることで、
言いかえれば…
期待をうまく裏切ることだろう。

賛否両論あってこそ、本当のファンがつく。

これは“人”だけでなく、
新しい価値観の“物”も同じかもしれんね。

ブランドの人気だって
…そういうもんだと思う。

だから…人生、日々更新。