世界中の人たち…
中でも日本人が彼のことを好きな理由の一つは、
日本人が相撲や柔道を好むDNAを持っているからではないか。

相撲や柔道が、他の格闘技と違うのは
階級を越えた戦いの組み合わせがあること。

時として、そこで
体の小さな者が大きな者を投げ飛ばし、
割れんばかりの拍手喝采を浴びる。

もともと体の小さな日本人は、こういう
小さな者が大きな者に勝つというストーリーが好きだ。

さて彼の場合…
潰れかけた自分の会社を立て直すために、
まず普通では絶対に訪ねない場所へ行った。

それは、ライバル会社。
しかも、そのライバル会社のシェアは90%にも届く勢い。
対して彼の会社のシェアは10%にも満たない。
…まるで象とアリだ。

そこで彼はライバル会社のトップに、こう切り出した。

「ボクと君が組めば、
　業界のシェアは、ほぼ100%手中にできる。
　君はボクと手を組むべきだし、
　お互い成長のためにはライバルが必要だ」

こうして何とライバル会社から資金を調達し、
彼の会社は見事に復活。

常に新しい発想で業界だけでなく、
世界の人々の生活をリードし…
果ては、時価総額世界一の会社となった。

そう…お察しの通り。

彼の名前はスティーブ・ジョブズ。
ライバルは、マイクロソフトのビル・ゲイツだ。

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