歴史上の人物たちを性格分析すると
知られざる歴史が見えてくる
When character analyzes historical people
I can see the unknown history.
唐人お吉を中心とした、
伊豆下田ゆかりの幕末人物伝に対する
マイブームが続いている。
実際にその人たちが
生活をしていた場所を訪ねる機会を得ると、
本や映画でしか知らなかった人物像が
急に立体的に感じられてくる。
何かこう…空気感というか、
ニオイがするような、そんな感じ。
おそらく魂や精神というものに
ニオイなどないだろう。
ニオイを発するのは肉体であって、
その肉体が確かにこの場所で活動をしていた
…ということを、その場に行くと感じるんだ。
さて、いろんな文献を
つまみ食いでもするように読みあさっていると、
同じ人物について書かれてはいても、
本によって結構、印象が異なる。
実際にその人物に会って
書いてる人はいないだろうし…。
せいぜい会ったことのある人の話を元にはしているが、
それとて、相手によって人の態度は違うからね。
こと、言葉の通じなかった異人たちはね。
初のアメリカ総領事、タウンゼント・ハリスなど、
表向きは聖人君主。
ところが、ひと度、酒をあおると
日頃のストレスが爆発してか…
女を呼べと騒ぎ出す、どうしようもないロリコン親父。
確かに日本人娘は幼く見えたろうからなぁ…。
日本に来たのは51才の頃だと言うが、
生涯独身、しかも童貞だったという話も残っている。
その要因には、子供時代に
相当なコンプレックスを抱える何かがあったのでは
…と、プロファイリングしてみたくなってくる。
確かゲーテの言葉に…
天才や偉人というのは、失敗や欠点のない人ではなく、
失敗や欠点をも含めて、普通の人より
数倍、数十倍もスケールが大きい人のことだ
…という意味合いの格言があったと思う。
歴史の楽しみ方は、何も
正確な史実を解き明かすことだけでない。
そこに登場する人物の性格分析をすることによって、
知られざる歴史の穴埋めを勝手にしてみる
…そういう想像のふくらまし方が、かなり楽しい。
それがうまくつながれば、歴史小説が書けるかもね。
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