北野武監督が、自作の話作りについて語った
「物語」 …をちょこちょこ読んでる。

あれだけ有名で、
日常的にテレビに出てる人のインタビュー集だと、
話言葉がそのまんま活字になっていても、
その人の声で読めるから抵抗がないな。

映画は、まず「絵」で発想して、
その「絵」にもっていくまでの「話」を考える…と言う。

映画的なものの、究極はやはりサイレントだけど、
それだけじゃ説明が不親切になると、
セリフをつけて…、音楽をつけて…、となる。

でも本当は、
セリフも音楽もなく、「絵」だけで伝われば最高。

…印象ってそういうことだと、確かに思う。

さて、日常生活においても、
あまりセリフに頼り切っていると、
結局何も伝わらない…なんてことがよくある。

言葉を重ねれば重ねるほど、
わかりづらくなったり…、嘘くさくなってしまったり。

そもそもセリフなんてのは、
何を言ったか…じゃなくて、
誰が言ったか…で重みはまるで違うものだし、ね。

さりとて、公私ともに社会生活を営むということは、
説明しなきゃならないことの連続。

説明がうまくできないからと言って、
説明しないのは、つまり不真面目。
問題は技術じゃなく、向き合う姿勢だ。

何かを伝えたい…
その空気だけでも感じてもらわないことには、
自分の役割も、そして居場所はなくなってしまうよ。

だから…人生、日々更新。