でじたけの「人生日々更新」旅路

Episode No.4364(20120816)[日記]Diary

旅路
About a favorite place.

昔…盆正月は、結構休んでいる店が多かったものだ。

最近は季節に関係なく店はやっているし、
少し金を出せば、食いたいものも食える。

それは豊かな暮らしに違いないが、
逆に金で買えないものを失ってしまった。

…つまり、風情がない。

連続で打ち上げられる素晴らしい花火も、
どこかエレクトロニクスの臭いがしてしまう。

さて…

寅さんシリーズのファンを豪語しておきながら、
まだ観ていない作品があった。

しかも、最近は下田マニアであるにもかかわらず、
伊豆下田に寅さんが現れる作品を観ていなかった。
…不覚。

下田でもらったパンフレットで、
かつて寅さんのロケがあったことを知り、
あわててネットで中古DVD0を入手した。

「男はつらいよ〜柴又より愛をこめて」

全48作品中、脂ののりきった第36作目、
1985年の作品でマドンナは栗原小巻だ。

普段はふと寅さんが観たくなると、
つい毎回「ハイビスカスの花」を観ちゃうんだよ。

寅さんファンの中でも「寅次郎ハイビスカスの花」は、
再編集した特別編や
セリフ入りスペシャルCDが発売されるほどの人気作。

しかし、今回「柴又より愛をこめて」を観てみると、
「ハイビスカスの花」によく似た感じ受けた。

沖縄と下田という…ともに海の近くが舞台であること。

そこに住む素朴な人々が
重要なポジションで登場すること…等々。

「ハイビスカスの花」では
言わずと知れたリリーこと浅岡ルリ子がポイントだけど、

「柴又より愛をこめて」では、
式根島の小学校の先生を演じたマドンナ栗原小巻より、
家出して下田に身を隠していた
タコ社長の娘、美保 純が、実にいい味を出してる。

しかも寅さんには珍しいヌードまで披露して…。

美保 純といえば、日活ロマンポルノ出身の女優でしょ。
国民的映画で寅さん相手に
堂々たる演技をみせているのには今更ながら感服したなぁ。

最近は何してるんだろう?

ついこの間、誕生日だったんだな…
52歳か…わりと年は近いんだな。

ああ、そうだ!
「唐人お吉」を今やるなら
美保 純以外にないな。あってるよね?

それにしても我ながら下田の町は結構わかるようになった。
映画に登場したシーンがどの場所だか、すぐにわかった。

撮影されたのは今から27年も昔のことだけど
…あまり変わってないな。

美保 純が住んでた設定になってる家は
ペリーロードのど真ん中。

映画で観るとペリーロードに、
ずいぶん車が路上駐車してるけど、
今は遊歩道になっていて、確か車は入れないはず。

美保 純が電話する公衆電話があるナマコ壁の家は、
今はPOPは呑み屋になってる。

昔より、かえって今の方が、町並みは美しくなってると思う。

うん、また行きたい。
今週、行ってきたばかりだけど…。

だから…人生、日々更新。

Copyright 1998-2012 digitake.com. All Rights Reserved.


人生日々更新 -Main-