今日はレディー・ガガのことを書こうと思っていたのだが、
やっぱり…あの人のことを書かねばなるまい。

…スティーブ・ジョブズ。

今年…
2011年8月にAppleコンピュータのCE0を引退。
そして先日…10月5日に逝去。享年56歳。

…見事な引き際だよな。

ジョブズはシリア人の父とアメリカ人の母の間に産まれたけれど
…武士だったと思う。

散り方を重んじるのは武士の美学だ。

実際、若い頃から禅に傾倒し、
結婚式には海外で活動をしていた禅宗の僧侶・乙川弘文を
自分の精神的指導者として招いたという。

さらに日本食を好み、中でも蕎麦は大好物。

Appleコンピュータの社員食堂には、
ジョブズが考案した「刺身そば」というメニューがあり、
それを作るために日本人スタッフが築地で修行までしたらしい。

はたしてジョブスは何度、そのメニューを口にしたのだろう？

命はもちろん、今、目の前にあるすべてのものは
期限付きであることを忘れてはならない…と、あらためて思う。

まして、
病を抱えた人は、そういう当たり前のことを、
日々、ひしひしと感じながら暮らしたことだろう。

当たり前のことを忘れて生活できることが
…実は幸せの正体なのか？

いや、それだけでは何も遺せまい。

ジョブズは私たちに製品ではなく“文化”を遺してくれたと思う。

合掌。

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