Episode No.3980(20110526)[商売]Business
発想と実走
You should think to see a calendar.
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企画を錬れ…なんて言われると、
ついウ〜ンを考え込んでしまうでしょ。

でも、ね。
よほどの芸術家の仕事ならともかく普通の仕事において、
企画に大切なことは
…実はアイデアじゃないんだよ、ね。

企画書の体裁にもいろいろあるけれど…
いきなりアイデアが書かれた企画書は素人クサイ。

まず第一に必要なのは「現状の課題点」の洗い出し

課題がないのに、対応策など必要はない。
この課題意識を、いかに共感してもらえるかが、
企画がスタートできるかどうかのポイントだろう。

課題が的確に、
しかも偏りなく把握されていれば、
対応策はおのずと見えてくる。

多少奇抜な対応策でもあると、
それがアイデアだと思われがちだが、
たいていの奇抜なアイデアは、
見ている視点が通常と異なっているだけで、
アイデア自体が
まるっきり新しいなどということは、まず少ない。

例えば…
和食の食材で洋食を作るようなもの、だね。

さて、ここからの締めが企画書で一番大切な部分。
…実行スケジュールだ。

どんなに優れたアイデアも、
実行できなければ意味はない。

どこまで実践的なスケジュールが組んであるかで、
その企画が進むかどうかが決まる。

最後まで正確な段取りを決めるのではなく、
新しい情報を、いつ、どう入手して、
いつの時点で見直しをはかって進むか
…それを決めるのがスケジュールだ。

スケジュールのない企画書は、
結局、吟味や準備を繰り返すだけで
…何の役にも立たない。

企画とはアイデアではなく、
スケジュールのことだと言っても過言ではない
…と私は思う。

目に見えるのは新しい発想ではなく…新しい行動。

すべてを動かすのは、
アイデアなんかじゃなく…スケジュールだよ。

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