天気予報でよく聞く「平年」という言葉…
平年に比べて暑い、とか寒いとか言うアレ。

この平年値が今年見直されるそうだ。

そもそも平年値は過去30年の平均的な基準。
見直されるのは10年に一度で
2011年の今年のように、
西暦の末尾が1の年に見直し行われているらしい。

お察しの通り…温暖化の影響で見直しの度に暑くなる。

そういえば異常気象というのも確か、
過去30年にないような気象状態を指していたと思う。

自然の変化は30年がひとつの単位なのか…。

見直しが行われると、
去年までは「平年より暑い」と言われていた日も、
基準値が上がることによって「平年並み」に変わる。

異常も数が増えれば正常になる。
…これは考えようによっては、ちょっと怖い気もするね。

思い出すのは
チャップリンの「殺人狂時代」の名台詞…。

一人殺せば殺人者。百万殺せば英雄。
その数が殺人を正当化するのです。

ビンラディンは悪い奴だと心底思うけど…
この間のアメリカ大統領による殺害報告には、
正直ちょっと違和感を覚えたな。

軍事作戦という人殺し。

私は決して死刑廃止論者ではないけれど…
支持者が多ければ、
裁判なしで奪っていい命があるとも思えない。

自然の驚異が罪人を飲み込んだとしたら
因果応報といえるだろうけれど、
どんなに当たり前だと考えられていることも
30年も経てば
当たり前ではなくなってるかもしれないし、ね。

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