自転車が倒れずに進む理由を説明できる人!
…たぶん、ほとんどいないだろう。私にもよくわからない。
じゃあ…
自転車に乗れる人!
…これは、ほとんど誰でも乗れるに違いない。
さて、
同じような話を何度もしているようだけど、
これは生きていく上で大切な話だと思うので、
繰り返しになるかもしれないけれど、また話そう。
仮に自転車が倒れずに進む理論を
一から十までわかっていて、
危険を回避する際の力の入れ具合まで、
キチッと数値的に説明できる人がいたとしても…
いきなり完璧に
自転車を乗りこなすことはできまい。
逆に自転車を生まれて初めて見たような
未開の地の人であっても…
何度転倒してもあきらめずに練習をしていたら、
まずよほどのことがない限り、
スイスイ乗り越させるようになるだろう。
なまじ知識をつけたり、
あるいは他人の失敗する様を見過ぎたりすると、
自分も同じ目に遭うのではないかと、
かえって怖じ気づいてしまったりする。
はたして考えることや知識そのものが、
挑戦の妨げになってしまっては、まったく本末転倒である。
すべての思考、
すべての知識、
すべての常識、
この世の中に存在するすべてのコトは、
生き進むためにあるのであって、
もし、そこから逆行するような
誤った使い方をしていると、
ナイフの刃を握るが如く怪我をしてしまうよ。
この世の一番根底にあるルール
…それは前にしか進めないということ。
だから、すべてのコトはそのためのモノである。
考え過ぎや、知識の詰め込み過ぎは
…結果的に食べ過ぎ、太り過ぎと同じだよ。