東北関東大震災から今日でちょうど二週間。

直接、被災したわけでもない自分にとっても
…あっという間だったような、長かったような。

ただ…
わずか半月前の震災以前の頃が、
もうずいぶん昔に思えてしまうことは確か。

何も知らない頃の方が、はるかに幸せだったのに
…もう戻れない。

被災地はもちろん、日本全体、
あるいは日本人すべてが大きく変わった。
そして変わらざるを得なくなった。

日本人でいることの素晴らしさを
実感できたのも確かだ。

ただ、日本人に生まれた喜びを、
被災地の方々の堪え忍ぶ姿を通して…
被災地に呼びかける人たちを通して以外に
…知る方法はなかったのか？

計画停電が中止されるのは節電のおかげだろうね。
しかし、見方を変えると
今まであれだけエコ、エコ言ってたのに
…いかに真剣じゃなかったかだよな。

失うまで、
その大切さに気がつかなかったことを
…後悔と言うんだと思う。

そうして考えているそばから…
ありがたいことに
ガソリンは満タンにできるようになり、
ティッシュもトイレットペーパーも
容易に手に入るようになってきた。

日本がヤワじゃないことは嬉しいけど、
自分はいったいどんな努力をしたというのか？

全部、誰かがやってくれただけだろう？

自分はといえば、電気が付くとか付かないとか
…文句を言ってただけじゃないか？

震災以来、断片的に考えていたことを
つないでゆくと、ね…
あらためてこの日本を揺さぶった震災の大きさと
自分の無力さが、
あらためて身にしみてしまうよ。

何をどう考えようが、
何を叫ぼうが構わない。
戦っているのなら、ね。

そう問題は、戦っているかどうか…。
かっこつけて逃げていないかどうか…なんだ。