答えを見つけることと
何かを理解することは…違う。
…こんな意味のことを
映画監督の小栗康平さんが
日曜美術館の中で言っていた。
何か目の前に新しい情報があると、
それは何なのかを理解しようとする頭が働く。
受験目的の勉強をし過ぎると、
理解=答え合わせになってしまって、
たった1つの答えを知ろうと四苦八苦してしまう。
…が、もともと答えは1つではないのだ。
1枚の絵を観た時に…
淋しいと感じる人もあれば、
懐かしいと思う人もいる。
それは、どちらが正しいということではなく
…両方とも、その人にとっての正解。
みんなが淋しいと感じる絵を
懐かしいと思ったからといって
恥じる必要はないし、阻害される所以もない。
感情は民主的じゃない。
けれど…
独りで完成できない仕事は
感情を抑えてかからなければ
…とても進められない。
そのバランスを保つために…
たくさん仕事をして、
たくさん芸術に触れる必要があるんだ。