20090104
でじたけ流 教育論

第440回

iPod絶ち


受験生を抱える家庭にとって、
暮れ正月は何とも落ち着かない雰囲気。

加えてカミさんがパートをしている
介護施設には、当然、正月休みもない。

もちろん
小さいながら会社経営をしている私も、
このご時世・・・
とても、のんびりした気分にはなれない。

なまじ「明後日まで休みだ」なんて思うと、
とたんに風邪をひいたりしてしまうし、ね。

何だかんだ言って、ちょっと風邪気味だけど。

さて・・・
塾には通わず、
通信添削で勉強をしていた中3の長男が、
ここに来て塾通いをしたいと言う。

新しいことをしたいなら、
今やっていることを何かを
やめる決意がなければ、
とても新しいことなどできない。

そこで・・・
受験が終わるまでiPod絶ちをさせることにした。

長男は、わりと素直に従うが、
どこの家庭にもあるように、
子供への対応を巡っては、
むしろカミさんと意見が合わない。

もっと誉めてやってほしいと言う。
今の時点で
それは母親の役割だと私は考える。

女性は概して近目だからなぁ。
それが長所でもあるんだけど。

見ている場所が違うから、
同じ意見になりようもない。

正直、私は子供の学校の成績に、
あまり興味がない。

興味があるのは、
どんな成績より、どんな行動ができるか。

学校の成績がいいより、
家に戻ってきたら、
ちゃんと手洗いうがいができる、とか
食事の支度を
率先して手伝える、という方を
私は評価する。

学校の成績がいいから
稼げるようになるというものでもないし、
むしろ独りきりで頑張れば何とかなる
学校の成績を
あたかも人間的に優れているかの如く
信じすぎてしまうことの方に
・・・大きな落とし穴を感じるんだ。

しょせん学校の勉強は、
自分に合った勉強の方法・・・
あるいは自分に必要な知識を知り、
それを会得できる自分を作るためのもの。

そして、そもそも今の学校制度は
欧米に負けまいとして明治政府が作った
優秀な役人というクローンを育成するために
制定してもの。

はたして今年どんな結果になるのかは
本人次第だけど・・・
高校受験が人生のゴールではないし、ね。

父親としては・・・
偉そうなことを言った分、稼ぐだけだな。



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