ルネサンスとバロック…
どっちが先なのかも知らなかったけど、
昨日の「日曜美術館」を見て、よくわかった。
ルネサンス時代…といわれるのは、14世紀〜16世紀。
バロック時代…と呼ばれるのは、
その後、16世紀末から18世紀初頭。
ルネサンスは主にイタリアを中心とし…
バロックはヨーロッパ全土に広がっている。
その様式の広がりは、
絵画、建築、音楽…と多岐にわたっているが、
特徴的なのは、
理想的な様式美を描こうとしたルネサンスに対し、
バロックはより現実的で身近なものを
センセーショナルに描こうとしている点で、
どの分野にも共通した特長が見られる。
何だか、大学の講義みたいな話だけど…
これを日本の漫画の歴史に置き換えてみると、
わりと理解しやすいように思う。
かなり乱暴だが…
ルネサンスは「のらくろ」や
「宝島」など手塚治虫の初期作品を代表とする
丸くて漫画っぽい昔の絵で…
バロックは「ゴルゴ13」のような劇画の世界。
リアリティを追求する…という人間の欲求は、
何百年前も今も変わることなく繰り返されている。
…そして、写実的なもので溢れてくると、
また、非日常的な静かで精神的な
ルネサンスの世界を感じたくなってくる。
そういう理由で(?)、中川いさみの漫画を読んでる。
「こち亀」はバロック様式で描かれたルネサンス哲学だなぁ。
美術館で売ってるだけのことはある。