Episode No.3418(20090810)
希望と言い訳

価値観=希望
…であるという発見は
自分にとっては大きいように感ずる。

人は必ずしも
目の前にあるものを見ているようで見ていない

現実を見る必要性ばかり説いていても、
実際には見ていない人が大多数だということこそが現実で、
それがダメだと行っているばかりでは、
話が通せるわけもない。

たいていの場合、
人は見たものに対して価値を判断しているわけではなく、
現実の或る部分だけを拾い集めては、
こうだった…と半ば強引に考えようとしたり、
こうであってほしい…と念じている。

あるいは…
見たものに刺激されて
自分が無意識に持っていた記憶や感覚を蘇らせる

正当化が過ぎれば「言い訳」になるが、
信じようと努めるなら、それは「希望」と言える。

こうして考えを巡らせてゆくと…
「希望」と「言い訳」もまた似ていることに気づく。

或る意味、言い訳も
自分を責めないでほしいという
希望には違いないが…
それは決して前向きな希望とは言い難い。
辛さから逃れるための後ろ向きな希望である。

前向きな希望は…
これからこうしたい、という未来に向けてのもので、
明るくポジティブではあるが、
辛さに向かっていく強さも求められる。

辛いこと自体がネガティブなようにも思うが、
むしろ…
辛さに向かって行こうという気持ちはポジティブで、
辛さから逃れようとする気持ち自体が
ネガティブな発想…になってしまうんだな。


| 人生日々更新 | 最近のBacknumber | 架空対談 | 教育論 |