Episode No.3415(20090806)
反感と軽蔑

誰かと一緒に飯を食おう
…という話になったとする。

自分は和食を食べようと決めていたのに、
相手が洋食じゃないと嫌だ
…と言い出したら、ちょっと眉をひそめたくなる。

反感…というのは、
自分と相手との
意見・価値観の違いに生ずる感情だと思う。

また誰かと一緒に飯を食おう
…という話になったとする。

今度は行く店まで事前に打ち合わせ済み。
約束の時間に待ち合わせ場所に行ったら
…相手が一向に現れない。

一緒に飯を食えなかったという結果は
前の例と同じだが…
感じるのは「反感」ではなく「軽蔑」だ。

それは一般的な常識や
人づきあいのルールを無視した
自分勝手な行動に対する怒りの感情だ。

本来「軽蔑」されるべきことをしておきながら、
単なる意見の相違で「反感」を買われたと
自己を正当化する意気地のない人がたまにいる。

多くの人が「強くなりたい」と望むのは
何も強くなった力で何かを制圧したいんじゃなくて、
自分の弱さが軽蔑されることを
恐れているんだと思うな。

人が一番逃れたいと思うのは…恐怖感だよ。


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