Episode No.3343(20090514)
枝葉と幹

もとうに散り…
青々とした葉が
強くなってきた日差しを受けて
輝く頃となった。

桜の木は来年に向けて
着々と準備を進めているんだな。

広告関係の仕事に携わっていて思うのは、
カタログやチラシといった印刷物や、
あるいはホームページというのは
目を引くための花であるが…
幹がなければ、しょせん造花で、
その場限りのものとなり
…すぐ枯れてしまうということ。

それでは商売における「幹」とは何か?

大げさに言うならビジネスモデル。
平たく言うなら
人や物やお金の流れがどうなっているか
…ということではないかと思う。

人や物やお金の流れを作れないところへ、
いくら花を生けても、
すぐに枯れてしまうのは当たり前の話。

人や物やお金の流れをまず把握し、
誰がとういう目的で、
どんな場面で見せるものなのかが
明確になっていなければ、
いくら金をかけて
体裁のいいカタログを作っても
見てもらうことさえできない。

とりあえずカタログを作ってまいてみる
…というようなことを言う人がよくあるけど、
結局まけもしないのが実情だ。

店さえ開けば人が来る…というのは
物のない時代の話。

造花を飾りつけていても
林や森どころか花畑にもなりゃしない。

広告代理店最大手の電通
創業以来107年目にして初の赤字に転落した今…
仕事もあらためて自然から教わることだらけだ、な。


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