このところ、また
歴史の裏側を調べることに
面白みを感じている。
答えはない、が、ロマンはある。
あまりに現実がギスギスし過ぎていて、
歴史への想像に思いをはせるのは、
いわば現実逃避のひとつ
・・・と言えなくもないが、
また別の目的もある。
まぁ、その目的はそのうち話すとして・・・。
リンカーンほどの
偉人の歴史を紐解いていると
キリはないが・・・
リンカーンほどの人でも、やっぱり
すべてがオリジナルではなかったようだ。
「人民の人民による人民のための政治」
・・・は、誰でも知ってる有名な演説の一説。
1863年11月19日、
南北戦争があったゲディスバーグの
国立戦没者墓地で発せられたこの言葉は、
名演説として歴史上に残ったが・・・
実はこの言葉は、
リンカーンが考えたものではなかった。
先頃・・・
オバマ大統領のスピーチライターが、
まだ20代の若い青年で、
就任式の演説はスターバックスで書いた
・・・というニュースも流れたけど。
リンカーンのこの名文句は、
1380年にイギリスで出版された旧約聖書に
オックスフォード大学のジョン・ウィクリフ教授が
序文として書き込んだ文章で・・・
それをまた紹介した牧師の本から
リンカーンが引用したものだといわれている。
つまり・・・引用の、そのまた引用。
結局、言葉というのは・・・
何を言ったか、以上に
誰が言ったか、で
重みと響き、伝わり方が
・・・決まってしまうんだ、ね。