Episode No.3136(20080915)
匠の小さなキャンバス

小6の娘が修学旅行に行ってきた。
場所は日光・・・。

娘の留守中。
ちょうどテレビで日光のガイド番組や
日光東照宮を描いた切手の番組を見た。

娘が帰ってきたら、
きっと日光について得た知識の
自慢話をするに違いないと踏んで、
それに対抗するために
メモをとりながらテレビを見た。

切手を集める趣味はなかったが・・・
切手って奥が深いんだなぁ。

今はパソコンで図柄を作るのが、
ほとんどのようだけど・・・
東照宮が描かれた切手は手彫り。

印刷局で達人と呼ばれた人が
掘ったものだそうだ。

ビュランと呼ばれる
細かな細工ができる特殊な彫刻刀を使い、
なんと1mmの幅の中に
12本もの線を手で掘るらしい。

オフセットによる写真印刷は
見かけはキレイだが
・・・風合いに欠けるところがある。

手彫りの切手は
凹版で印刷されているので、
インクが少し盛り上がって風合いがいい。

微妙な陰が作り出す
立体感や奥行きを感じさせる。

モノ作りをしているところを
見るのが好きなもので・・・
日光情報より、
切手作り情報ばかりメモってしまった。

これでは娘のうんちくにかないそうもない。