20080914
でじたけ流 教育論

第424回

習うより慣れろ


インターネットのホームページを見るために用いるソフトウエアを何というか?

中学3年の技術家庭では、
このような問題が出る。

答えは「ブラウザ」だが
長男は「LAN」と書いてしまったらしい。

この連休前の2日間。
中学では期末テストだった。

私が中学の頃の技術家庭は・・・
男子が「技術」でハンダごての台なんか作ったりして、
女子は「課程」でサンドイッチを作ったりしてた。

もちろん、パソコンなどなかったから、
パソコンに関するペーパーテストもなかった。

コンピュータに接するのは、
ようやく大学に入ってからで・・・
これからはコンピュータの時代になるだろう
・・・ということで
「コンピュータ演習」なる教科を選択したが、
無数の紙にパンチで穴を開けてばかりいて、
何やってんだがサッパリわからなかった。

今風のパソコンに触れたのは、
働き出して何年か経った頃の話で・・・
まだ、インターネットもなかったし、
初心者向けの解説本も少なく、
いじりながら覚えたという感じ。

ワープロからはいったから・・・
今でも私はカナ字入力しかできない。

つまり、私はパソコンの基本に関する授業など、
1時間たりとも受けたことはないのだが・・・
学校で何時間も授業を受けている長男より
・・・よく知ってる。

そう考えると・・・
学校での勉強って、いったい何なんだろう
・・・と思ってしまう。

習うより慣れろとはよく言ったもので、
知っていることと、できることの差は大きい。

冒頭のテスト問題なんて
・・・まるで、ただのクイズみたいじゃない?

これを覚えて何かができるようになるなんて、
とても思えないし・・・
そのことは自分で何かをやろうとしたり、
実社会に出てみると、
否応なし思い知ることになるのだが・・・
テストの成績が良かったことで、
自分はできる、と思い込んでしまう
・・・かえって厄介だ。

テストが終わった長男は、
ようやく趣味の時間がとれて、
iPod用のジャケットの画像処理を
自分のパソコンで始めた。

で、早速そのやり方を私に聞いてきた。

私の教え方は、
その操作方法を実際にやってみせるだけ。

「一度しかやらないから、よく見ろ」
解説は、ほぼこれだけ。

だって、こっちだって教わったことはないからね。
・・・見て覚えてもらうほかない。



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