昨日話したチャップリンの息子、
ユージン・チャップリンの名前「ユージン」は、
母方の祖父の名をとったものだ。
母、ウーナは旧姓をオニールという。
つまり・・・
母親の父はユージン・オニール。
ノーベル文学賞まで受賞した劇作家である。
チャップリンとウーナが結婚したのは、
チャップリン53歳、ウーナ18歳の時。
ユージン・オニールは、
自分と同じくらいの年の男・・・
ましてロリコンと言われていた芸能人に
娘が嫁いだことにを激怒。
生涯、チャップリンとは顔を合わせなかったという。
世界的に権威を誇る人も
町内の頑固親父も・・・
基本的には同じ・・・ってことだな。
事実上、4人目の妻
※前妻といわれているポーレット・ゴダートとは
入籍はしていなかったらしい。
ウーナとの間にも8人の子供をもうけたが・・・
5人目のユージンが生まれた時、
夫と妻、どちらが言い出したのか・・・
妻の父の名をつけることになった時の
夫の心境は複雑だっただろう。
いや、もうこれだけの子だくさんになると、
名前を考えるのも面倒になるか、な。
しかし、そこは完璧主義者のチャップリンだから、
きっと妥協はしなかっただろうし・・・
自分の子だけでなく、
孫に自分の名前がつく喜びを知る年にも
・・・充分なっていただろう。
娘を奪った男から、
奪いたくなるような娘を育ててくれた父へ・・・
同時に世界の喜劇王からノーベル賞作家への
精一杯の敬意・・・と、いうところか。