Episode No.2935(20080118):
組織的犯罪
2007年を象徴する一文字は
「偽」・・・だったけど、
今年もあいかわらず
大企業の偽装問題が世間を騒がせている。
偽装・・・というのは、過失ではない。
故意なんだから、つまり詐欺行為だよね。
個人で詐欺を働けば
刑務所に送られてしまうのに、
組織ぐるみの詐欺が
辞任で済むのは何とも納得がいかない。
組織の犯罪の方が
世間に与える影響は大きいだろうし、
責任者が辞任といったって、
世間離れした
巨額の退職金を受け取るんだろうし。
何かの本に・・・
チームワークは大切だ。
いざとなった時、責任逃れをするために。
・・・なんていう皮肉が書いてあったけど、
まさにそんな感じだよ、ね。
大きな組織の常識は、
たいてい世間の非常識だし、
掲げているスローガンは、
できていないことばかり。
それでも、組織が大きいから、
そこの常識に従わないと
生きていけないと錯覚している人も多い。
言い換えれば
小さな独裁国家のようなもの。
今回の製紙会社のエコ偽装問題も
発覚のきっかけは内部告発だった。
間違った独裁国家には
・・・やがてクーデターが起きる。
常識的な正義感と
勇気を持つ社員がいない場合には、
どこぞの精肉会社のように
会社ごと世間に葬り去られてしまうだろう。