Episode No.2843(20071001)
統計

「夫は仕事、妻は家庭」という
日本の伝統的な家庭観に対して
反対する人が初めて50%を越えた
・・・というニュースがあった。

内閣府で1979年から行われている
「男女共同参画社会に関する世論調査」の結果。

一方で・・・
「結婚しても必ずしも子どもを持つ必要はない」
・・・という考えに対しては、
反対が59.4%、賛成が36.8%で
年々、反対派が増えているらしい。

私に言わせれば、そもそも
「夫は仕事、妻は家庭」というのが、
本当に日本の伝統的な家庭観なのか?
・・・と疑問を感じてしまう。

少なくともそれは明治以降の近代化における
政府主導の家庭観であって、
もともとは夫婦そろって田畑を守るというのが
日本の歴史においては長いんじゃないのかな。

とはいえ、産業構造が大きく変わっているから、
そう単純なことも言っていられないのだろうけど
・・・仕事と家庭、という風に並べてしまうと、
何だか家庭には仕事がないようなイメージだが、
決してそうではないんだから、
外で働く仕事と家庭での仕事
・・・とすべきではないのかな。

会社にだって外回りの仕事と内勤がある。
内勤が忙しい時には
外回りから戻った者が手伝えばいい。

右手と左手はどっちが大事なんだ
・・・なんて言っても意味はない。

よほど大きな組織でない限り、
自分の部署の仕事さえしていればいい
・・・ということではない。

たとえ巨大な組織であっても
多様化したニーズに応えるためには、
そんなことをしていてはおぼつかない。

役割分担は必要だし、
それがないと責任の所在も明確にならないが、
それは、
分担されたことだけしていればいい
・・・ということではないんだ。

どちらが偉いなんてことを言って、
ふんぞり返っていると会社はダメになるし、
それは自分の仕事ではなからわからない
・・・なんて役所みたいなことを言っていたら
その組織の信用は失墜する。