Episode No.2754(20070619):
守備範囲
グループや会社での地位が向上してくると
・・・責任が重くなる。
責任が重い・・・ということは
具体的にどういうことなんだろう?
何か問題が起こった時にとるだけが
責任ではない。
何かあった後では遅い。
むしろ・・・
責任をとらなくてもいいようにするのが
・・・責任の重さ、なのだ。
そのことはみんな感じていて・・・
ともすると問題が起きないように何もしない
・・・なんて輩も少なくないのだが、
何もせずに成長はありえないわけで、
成長することが目的とされたチームにおいて、
やはり何もしないのも
・・・責任を全うしていないことになってしまう。
とはいえ・・・
責任ある立場において、
部下の手本となるべくガムシャラに動きまわる
・・・というのも脳がない。
やらないよりマシ・・・という程度で、
それで責任を全うしたことにはならない。
責任の重さは守備範囲の広さ・・・だと思う。
自分の目の前にある仕事だけではなく、
みんなが抱えている仕事を頭に入れて・・・
自分の仕事のことしか見えていない人に、
どう動くべきかの助言ができなければならない。
野球には詳しくないんだけれど・・・
1塁を守っている人が1塁のことだけ、
ライトを守っている人はライトのことだけしか頭にないと、
たとえそれぞれが力を持っていても
チームとして試合には勝てないだろう。
そういう意味で責任者は・・・
全体の動きが見えていなければ務まらない。
したがって・・・
見渡さなければならない範囲はグッと広いはず。
いくら一生懸命になっても
見ている場所が違うと・・・責任は全うできない。