Episode No.2793(20070803):
判断させる判断
これだけ技術が発展しても、
機械化できない仕事というのは
実にたくさんある。
昔、仕事で取材させてもらった
タラコ工場もそのひとつ。
規格化された工業品と違い、
ひとつ一つ、大きさも色味も違うタラコ。
これを見た目にも美しく
専用の樽に入れるには熟練した腕がいる。
また、まったく異なる理由で、
オートメーションの工場ラインから、
人手に戻さざるを得なくなったものもある。
それは・・・携帯電話の電池。
規格品なんだから
オートメーションで作った方が
早くて安上がりなはずなんだけど・・・
現在のように頻繁なモデルチェンジがあると、
とてもいちいち莫大な経費をつかって
オートメーションのラインなど組めないし、
そんなことをしていたのでは間に合わない。
多少の無理は作業者の融通に任せる。
即座に判断できる訓練と応用力の発揮。
ようするに・・・
臨機応変にできるのが人間の仕事の良さ
・・・というわけだ。
マニュアル通りにしかできないのなら
・・・機械に任せた方が早いよ。