Episode No.514(20000420):蕎麦グルメ
いきなり問題!・・・「ビタミンCがレモン果汁より豊富なモノと言えば何?」
ひょっとすると答えはいろいろあるかも知れないけれど・・・今日の答えは「生わさび」。
殺菌力が強くて防腐効果もあり、ナマ・・・というワリには生臭さを消し。
おまけに食あたりも防止してくれるという、生わさび。
今日はそんな生わさびを持ち帰って来た・・・どこから? もちろん蕎麦屋から。
朝はコーヒー、昼はうどんか蕎麦、そして夜だけちゃんと食べる・・・。
というダイエットを続けて、はや2週間・・・おかげで体重は、すでに3kg減った。
これを始めたのが高松だったんで、最初のうちは美味しい讃岐うどんを求めてさすらったんだけど・・・。
うちの近所には・・・なかなか、ないね。
で、最近は蕎麦を求めてさすらう昼どきが続いている。
だいたい関東には「蕎麦屋」と呼ばれるモノは多いが「うどん屋」と呼ばれるモノが、まずない。
蕎麦にしてもうどんにしても今、私が食べるのは天ぷらも何ものってない・・・いわゆる「ざる」だけ。
こういう食べ方をしていると・・・蕎麦やうどん本来の持つ美味さというのがハッキリとわかってくる。
蕎麦もねぇ・・・店によってぜんぜん違う。
いい蕎麦を作るためには寒暖差が大きく、気候的には厳しい高地や山岳地が適しいてるといわれる。
だから、信州が蕎麦の名産地になったワケ。
最も今はね・・・名産を産む気候と言うよりは、地名がブランド化してる場合も多い。
博多の明太子も・・・原料となるタラコ自体は北海道産がほとんどだし・・・。
お茶と言えば静岡だけど・・・新茶と呼ばれるモノは静岡産だけじゃまかないきれないから、本当は日本で一番早くお茶が摘まれる種子島産のモノをブレンドして売られている。
このところの経験で言えば・・・蕎麦屋は店構えなどアテにならない。
入ってみて、出されたお茶が蕎麦茶だったりすると・・・ちょっと期待できる。
でも実際に蕎麦が出てくるまでは安心できない。
店構えや器がよくて・・・大勢入れる蕎麦屋は、誰にでも作れる蕎麦を出さなきゃ商売にならないワケで。
そうすると職人の味は期待できなくなってしまう。
今日行った店は大きなショッピングプラザの中にある。
蕎麦茶が出て・・・持ち帰りもできる生わさびまで出てきた時には期待に胸がふくらんだが・・・。
正直言って、どってコトない味だった。
近所で最も美味しい蕎麦を食べさせてくれるのは、本当に小さい店だ。
手打ちだから、そんなにたくさんの客は相手にできない・・・それで店も小さい。
美味い蕎麦は、何かシャキッとしてる。
ただ、関東の蕎麦屋はどこもめんつゆが濃すぎ・・・舌ビリビリくるもの。
この店の難点は、めんつゆの濃さと・・・プラスチック製の獅子おどし、だな。
素のまま美味いモノ・・・これが本物の美味さだと最近思えてきた。
ゴテゴテいっぱいあるのは贅沢なだけで・・・美味いというコトとはまた別モノだろう。
最後に持ち帰って来た生わさびの袋に書かれていた内容をもうひとつ。
「少し砂糖を入れると、辛味が増します」・・・う〜ん、何か深い、そう思わない?