Episode No.2600(20061221)
提案

昨日、青島幸男さんが亡くなった。

振り返ってみれば今年はとくに、
昭和を代表する、私の世代にもなじみ深い方々が
次々に亡くなってしまった。

丹波哲郎さん、加藤芳郎さん、
松本竜介さん、岡田真澄さん、
田村高廣さん、甲斐智恵美さん、
寅さんとはテキヤ仲間の関敬六さん、
藤岡琢也さん、仲谷昇さん、はらたいらさん、
今村昌平監督、実相寺昭雄監督・・・

何だか自分が生まれた昭和という時代が、
どんどん過去へ追いやられていくようで
・・・ちょっと淋しい、ね。

まぁ、時が止まることはないから、
それも仕方なしか・・・。

青島幸男さんの業績については、
さまざまなメディアでも
あらためて取り上げられているけど、
・・・こんな話をテレビで聞いた。

国会議員に初当選した当時・・・
自民党の佐藤栄作氏が
「選挙には応援演説がつきもの。
 私は全国に行かなければならないから大変だ」
・・・と自慢気に言ったのを受けて、
「それなら私のように
 テレビで演説すればいいじゃないですか」
・・・と皮肉っぽく答えたという。

まるで・・・
意地悪ばあさん国会へ行く
・・・という感じだ。

しかし、このやりとりが元で
今や当たり前となっている
政見放送がスタートしたという。

何でも自分でやって見せるという青島流。

放送作家から役者、タレントになったのも
・・・つまり、そういうことだったのだろう。

新しい環境を作りたければ・・・
新しい提案を通したければ・・・まず自分から。

・・・合掌。
そして、それでも・・・明日があるさ