Episode No.2517(20060915)
プランニング

プランニングに、まず必要なものは何か?
間違いなく・・・ヒラメキだと思う。

例えば・・・
旨い蕎麦が食いたいと思ったとする。
そう思う裏付けには、
気候や体調が関係しているとしても、
何も蕎麦でなくてもいいわけで、
なぜ蕎麦なのか、なぜ蕎麦が好きなのかは
理屈で説明がつくものではないだろう。

同じ蕎麦好きの人がいたら・・・
何も説明はいらない。
今すぐ一緒に
旨い蕎麦屋に向かって歩き出せばいい。

類は友を呼ぶ・・・とは、つまり
理屈で説明がつかないものに対して、
説明しないで済む相手と
連む様を表しているんだと思う。

しかし・・・
ただ、ヒラメキだけで大勢の人を動かせるほど
・・・世の中は甘くない。

世の中には、
蕎麦よりうどんの方が好きな人もいれば、
麺類は苦手、という人もいるし・・・
蕎麦など見たこともないという国の人だって
いるかもしれない。

そういう大勢の人たちに
自分が旨いと感じた蕎麦を味をどう伝えるか
・・・それがプランニングだろう。

ある人たちに対しては・・・
健康という観点から蕎麦の効能を説明したり、
また、ある人たちに対しては・・・
ダイエットという観点で蕎麦を勧めたり、
あるいは・・・
蕎麦好きの人気タレントや有名俳優の話をして、
注目させようとする方法もあるだろう。

ヒラメキがプランニングとなるためには、
例えば蕎麦ひとつとってみても、
こんな感じであらゆる側面から調査して
さまざまな知識がバックボーンにないと
思いつきのまま終わってしまう。

感性だけで決められるのは
自分自身の方向性だけであって・・・
協力者のコンセンサスを得て進むためには
・・・知識という地図が必要だ。