Episode No.2425(20060531):
苦労を見せモノにしない
話題作「ダヴィンチ・コード」の
プロモーションで
トム・ハンクス演じる主人公を
追い込む役をしているという
ジャン・レノが来日している。
インタビューで・・・
名優とは何かを問われたジャン・レノは
即座にこう答えていた。
「役作りの苦労を観客に見せない。
あたかも楽そうに演じてみせるのが
名優の条件さ・・・」
役者に限らず
プロというものは、
そういうものなのかも知れない。
確かにイチローだって、
いとも簡単に
ヒットを打っているように
見えるもんなぁ・・・。
そこに・・・
時間だけを売り物にしている
悪い意味でのサラリーマンと、
能力を売り物にしている
真のプロフェッショナルの
違いが見える。
本当は楽なことでさえ、
苦労しているように見せたがるのが
悪いサラリーマン根性・・・。
成果ではなく、
プロセスばかり重視するのは
学校教育の負の遺産というもので、
結局、優等生たちは
学生気分が抜けないまま、
いい年になってしまっている。
ジャン・レノも
それなりに、いい年になっていた。
「レオン」の時より
少しふっくらとして、
年輪が刻まれた顔つきは、
どことなく・・・
仲代達也に似てない?!