Episode No.1137(20020417):生きる価値

どうせ給料が上がるわけじゃない・・・
そう思って仕事を投げ出すサラリーマンは少なくない。

「サラリーマンとして成功したければ
 まずサラリーマン根性を捨てることだ」

・・・と、小林一三も言っているけれど
モチベーションを高める言葉が
虚しく響くだけの相手も多いのが現実。

しまいには
できなけりゃ給料を下げる!
と、声を荒げる経営者も多いが・・・
そういう人間が相手だと
結局、給料が下がったら下がったで
「仕方ない」と言うだけの話。

欲張りな人間は多いが・・・いい意味で貪欲な人間は少ない。

苦労するくらいなら・・・
欲しいものを欲しがらない方が楽でいい。
そういう態度に出る人間の方が多いものだ。

モチベーションの高い人間から見れば
まるで生きることを否定しているようにも思えるんだけど
そんなことは、おかまいなし。

自分の人生だから放っておいてほしい。
確かに個人的には、そうだ。
しかし・・・
それが仕事の一員となると、やっぱり困る。

やる気のなさ・・・
それでいい・・・という空気は伝染するからねぇ。

もちろん、破格の給料でも出せれば別だが・・・
金だけじゃあ、結局、人の心は釣れない。
たとえ釣れたように見えても長続きはしない。

ひとことで言えば・・・
生きがいを感じてもらうしかないんだな。

生きがいなんて、そもそも人に与えてもらえるもんじゃない。
でも・・・
その人がいないとできない仕事があれば
その人もきっと、やりがいを感じてくれるはず。

生きがいは金じゃない。
生きてる価値は・・・
いかに必要とされるか、なんだと思う。


参考資料:自分を売れよ、営業マン!