Episode No.2029(20050222)
六感で働け

小さいながら
会社の長をしていると・・・
客先を除いて
誰からも指示を受けずに済む反面、
年がら年中、指示を出さなければならない。

ただ「言っておけばいい」
というわけではなく・・・
言ったことが確実に遂行されるよう、
繰り返し言ったり、
タイミングを見計らって言う必要がある。

いつがそのタイミングなのか・・・
それは、正直言って「勘」だ。

客先に何かお願いこどをする時も同じ。

聞いてもらえないような時に言っても
意味はないからね。

「言ったから」その時点で
自分の責任はない・・・
そんな風に考えるのは
仕事を遂行しようとする姿勢ではない。

経営の神様松下幸之助
『指導者の条件』という本の中で
勘を養う必要性に触れ、
わかりやすい例えを出している。

ニュートンはリンゴが落ちるのを見て
万有引力を発見したと伝えられるが・・・
リンゴが木から落ちるのを見たのは、
何もニュートンだけではあるまい。

数え切れないほどの人たちが
リンゴが木から落ちるのを
目撃したに違いない。
しかし・・・
そこでピンと来たのは
ニュートンだけだった。

それは何故か?
ニュートンには「勘」があったからだ。

勘を働かせるには
ある一点に集中して
真剣に仕事に臨む姿勢が不可欠だ。

経験も大切だが
経験するだけなら
生きていれば誰でもしてる。

漠然と生きていては
目の前の出来事にも
気づかなくなってしまうんだな。

真剣にやってないと・・・
うちの会社なんて
すぐに潰れてしまうから、ね。


参考資料:勘は仕事で使い果たして、家庭で働かないのが玉にキズ