Episode No.1599(20031009)
「不安」の変化

あと、ちょうど1ヶ月経つと
選挙だね。

マスコミには
いろんな専門家たちが登場して
世相を斬るようなことを
口々に言っている。

でも何だか・・・
悪戯に社会不安をあおっているような
そんな気がしなくもない。

そりゃあ確かに楽観視はできないだろう。

でもさ・・・
よく聞く「国民が抱える将来への不安」
という言葉には
ちょっと、ひっかかりを覚えるんだよね。

だって・・・
いまだかつて
将来に何の不安もない世の中なんて
はたして、あったのかね?

若い頃と比べて体の自由がきかなくなったり
自分の余命が少なくなっていくことに
不安を覚えない年寄りがいた時代なんて、さ。

別に・・・
今の世の中や、現在の政権が
ベストだなんて思ってやしない。

でもさ・・・
何でもかんでも政治のせいじゃ
・・・ないだろう?

ヘタをすると
朝寝坊から暴飲暴食まで・・・
何でも世の中のせいにする人がいるから
自分たちがいなきゃ
どうせ何もできやしないなんて思われて
政治家や役人にナメられちゃうんだよ。

本当は個人個人がキチッとできれば
法律なんていらないんだ。

「自分らしくある必要はない。
 むしろ“人間らしく”生きる道を
 考えてほしい」
・・・岡本太郎


参考資料:「強く生きる言葉」岡本太郎=著 イースト・プレス=刊