Episode No.1591(20030930)
「復活」への期待

ふとテレビをつけたら・・・
堤清二セゾングループ元会長が
珍しくインタビューに答えていた。

堤清二といえば・・・
辻井喬というペンネームで
作家活動もしている異色の経営者。

そんな興味もあって見ていると・・・
インタビュアーが失敗した事業について
結構突っ込んだ質問をしている。

なんでだろう?・・・と思ったら
『我が挫折を語る』という番組だった。

「ダウンサイジングという考えが
 まったく念頭になかったのが失敗理由。
 新しいことをはじめる時には
 同時に縮小するものについても
 考えなければならない」

確かに、そうかもしれない。
セゾンの会長だって・・・
1日は24時間しかないからなぁ。

続いて登場したのは
直木賞作家の山本一力。

事業に失敗して、2億円もの借金を抱え、
自己破産か、自力返済かの
人生の選択を迫られて・・・
45歳を過ぎてから作家となり、
現在も出版社に特別に願い出て・・・
原稿料の大半は
出版社からダイレクトに
借金返済にまわしている、という。

ともにバブルで計画が狂った2人。

だが、山本一力はいう・・・

「どんな時代だったかなんてことは
 本当は関係ないんですね。
 時代がどうだろうと、
 そこで損をしたのは自己責任でしょ。
 自己責任から逃れるために
 何かのせいにしていたら
 人間がダメになる」

責任を負うことが・・・
大人の仕事、なんだよなぁ。

子供のまんま、年をとれるなんて
・・・いい時代じゃないか?!


参考資料:NHK教育『ETV特集/我が挫折を語る』